ウエットスーツに使用する生地には、用途や目的に合わせてさまざまなタイプのものがあります。
●スキン・・・ネオプレーンの生地がそのまま露出したもので、見た目は黒いゴムのような素材からラバーと呼ばれることもあります。水分をほとんど吸収せず、また皮膚への密着性が良いため、内面、外面のどちらに用いても保温性に優れたウエットスーツになります。ただし、強度が弱く、黒一色となるためデザイン性に劣るという欠点もあります。ウエットスーツの内面に用いた場合、滑りが悪く着脱しずらいため、生地の表面を滑りやすく加工したスキンもあります。また、スキューバダイビングで使用するウエットスーツの素材には、水圧で気泡が潰れにくいように硬めの素材を使用していますが、サーフィン用のウエットスーツ素材には、運動性を重視した柔らかい素材を使用しています。そのため、サーフィン用のウエットスーツをスキューバダイビングに使用すること、同様にその逆も好ましくありません。
●ジャージ・・・スキン素材の表面にニット地を貼り付け加工したものがジャージ生地になります。スキン素材と比較して強度は上がり、さまざまなカラーを使用できます。現在では最もスタンダードなウエットスーツ生地と言えるでしょう。ただし、生地が水分を吸収してしまい、スキン素材ほど皮膚に密着しないため、保温性は若干失われてしまいます。最新の素材では保温性を補うために表面部を加工処理したり、セラミックス類の添加が行われた素材も発売されています。
●起毛素材・・・スキン素材の体が密着する部分に、厚みのある起毛素材を貼り付け加工したものです。起毛に入り込んだ細かな空気の気泡ができるため、非常に保温性に優れたウエットスーツです。ただし、水を吸収しやいためスーツが重くなり、運動性、速乾性が失われてしまいます。ウエットスーツの素材では比較的新しいもので、運動性、速乾性、脱着性などが徐々に改良されていることもあって、現在では主流の素材となりつつあります。